定期テストから単元テストへの移り変わり
こんにちは。ウイング進学塾の金城です。
最近、保護者の方からよく相談のある「席次」の重要性について書いていきます。
昨今の中学校は定期テストから単元テストに徐々に移行している状況です。これは全国的にそうなっています。
始まりは東京都の中学校からになります。定期テストから単元テストに切り替えた中学校の成績が上がったというデータが出て、それから全国に広がってきているという状況です。
正直、東京と沖縄では受験事情・環境等がかなり違ってくるので一概に全国的に偏差値が上がるものではないかと思います。
東京都では、子供たちの勉強時間も比較的高い傾向にあります。単元テストに変わってのメリットを調べると、「テスト範囲が短いから勉強しやすい」「定期テストに比べ難易度が易しいので頑張れば点数が取れる」等の理由で東京都の子供たちは勉強により励む子たちが増えたかと思います。つまり普段から勉強している子たちがメリットを感じていることになります。
一方沖縄ではどうかというと、(あくまで私の肌感覚です。那覇の中学校とかはまた変わってくるかと思います。)「テスト範囲が短いからあまり勉強しなくてもある程度点数が取れる」「定期テストに比べ難易度が易しいのであまり頑張らなくても点数がある程度取れる」といった意見が多いかと思います。これは成績の良い生徒ほどこうなっている傾向があります。周りの平均レベルの生徒がその状況を見ると、成績良い子があまり勉強していないので自分たちもあまり勉強しなくてもよいという考えになりやすいかと思います。沖縄の中学生は全国的にも学習時間がかなり短い傾向にあります。単元テストに変わりより学習時間が短くなったと思われます。その分受験勉強等の時間に充たるとよいのですが現実そんなことはほとんどないです。
私の中では単元テストに変わりメリット・デメリットをこう考えます。
●メリット
テスト範囲が短いので、勉強がやりやすい。
定期テストに比べ難易度が低いので、点数が取りやすい。(つまり内申点も上がりやすい)
●デメリット
単元テストで席次の出ない学校が多く、現状の立ち位置を把握できない。(前職の地域の中学校は席次がでてました)
県立高校入試の問題との難易度の乖離があり、単元テストを取れているからと言って受験の問題が解けるわけではない。
メリットを考えると、成績を頑張って上げたい子たちにとってはとてもよい仕組みになったかと思います。
ただ、デメリットで上げた「席次が出ない」部分で困っているご家庭も多いかと思います。
多くの学生は、席次が出ないことによって受験への危機感や駆り立てることもない状況です。中学校に問い合わせても「塾に入って模試でも受けてください」と言った回答をされた保護者もいらっしゃいます。
内申点のつけかたも昔に比べ、「主体的に学習に取り組む態度」の点数の割合が上がったので(提出物や授業態度等)通知表で4や5を取っているから単元テストの点数が必ずしも高いとはいえないようにもなりました。(単元テストの点数も成績に入るので高いに越したことはないです。)それに加え、単元テストにて席次が出ないとなると受験生になったときに、現状の学力と志望校の差がかなり出やすいようになるかと思います。
現に、ウイング進学塾の今年の中3生では夏休み前に初めて模試を受ける生徒がほとんどでした。みなさん、自分の思っていたより点数が取れていない状況でした。学校の通知表では、4や5でいっぱいだが、模試の点数は平均点以下の生徒も少なくはないです。厳しい話にはなりますがこれが現状です。(中3の保護者はこの学力と内申点の乖離にかなりびっくりされます)
ウイング進学塾では、小学生・中学1・2年生の生徒も年に3回模試を受験してもらいます。偏差値等から現状のレベル・立ち位置がわかるようになります。模試の結果を見ながら受験に向けて対策を進めていっているところです。今週がちょうど模試期間になります。夏期講習の成果がどうでるか楽しみではありますね。
上記のことから、受験を考えているご家庭の生徒は早めからの入塾・対策が必要になるかと思います。「まだ塾は早いかな?」と思う方も多い思いますが、取り返しのつかないようになってほしいですね。
少しでも気になった方はお問い合わせください。
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